医院紹介 -Clinic introduction-
診療方針
日本の歯科医療は治療中心に発展してきました。
しかし、むし歯で一度治療した歯は数年後には最治療を繰り返しやすいこと(これは歯の崩壊サイクルと呼ばれる)、また歯周病は重度に進行すればするほど治療が難しいものになっています。
歯の寿命をのばすキーワードは『予防』です。
たとえばフッ化物(フッ素)についてはどうでしょう。先進諸国ではフッ化物(フッ素)の適正な利用がむし歯の激減をもたらしたといわれています。その利用法として個人的な応用のみならず、個人の努力なくむし歯が予防できるフロリデーション(水道水フッ化物濃度の調整)に代表される公衆衛生的なフッ化物利用も推進しました。
口・歯の健康づくりを個人の努力だけに押し付けるのではなく、地域の人たち、国民全体が恩恵に浴せられるような環境を日本においても整備すること、これが私たち専門家が取り組むべき課題、ひとつのキーワードです。
以上のような考えから私たちの診療室では、診療室に通う全ての人たちに近年の歯科情報に基づいた予防法を提供し、予防を基礎に据えた治療・診療体制をとっています。
また学校歯科保健をはじめ地域の歯科保健活動に積極的に参画することで、地域住民の方々の口・歯の健康づくりに役立つよう歯科衛生士とともに活動を行っています。
院長紹介
院長:浪越 建男
(社)日本補綴歯科学会 専門医
(社)日本口腔外科学会 会員
(社)日本矯正歯科学会 会員
日本歯周病学会 会員
日本口腔インプラント学会 会員
日本口腔衛生学会 会員
長崎大学歯学部卒(昭和62年3月)
長崎大学大学院卒(平成3年3月)
歯学博士
長崎大学歯学部助手(平成3年4月~平成6年5月歯科補綴学)
長崎大学歯学部非常勤講師(平成13年4月~平成24年3月)
長崎大学歯学部臨床助教授(平成13年4月~平成15年3月)
長崎大学歯学部臨床教授(平成15年4月~平成24年3月)
認定NPO法人ウォーターフロリデーションファンド 理事長(平成24年11月~)
趣味/読書 映画鑑賞 野球 テニス 園芸 生け花
-生涯にわたる歯と口の健康づくりをめざして-
歯の喪失の原因の9割は「むし歯」と「歯周病」です。20世紀歯科治療はむし歯の対症療法を主として、歯の健康を支援してきました。
しかしながら、治療の対象となった歯は再治療の危険にさらされ、喪失のリスクが高まります。
すなわち精巧に治療された歯が、再治療を余儀なくされることになり、繰り返し治療を受けながら、失われていく運命をたどっているのです。
また、これに歯周病が加わると加速度的に歯の喪失が引き起され、最終的には無歯顎、総入れ歯になっています。
20世紀では「老人になると入れ歯」のスタイルが受容されてきました。
しかし21世紀、私たち歯科保険医療の専門家は歯の喪失を食い止め、快適な生活を営む事ができるように、国民、地域の人々の歯の健康づくりを支援する体制づくりを目指して努力する必要があります。
私たち当医院のスタッフは、このようなスタンスにたち、う蝕と歯周病予防を基礎に据えた診療体制づくりや、地域における歯科保険活動に取り組んできました。
また特に専門的な技術や知識が必要とされる治療分野では、認定医資格を持つ歯科医師が診療にあたる体制もできあがってきました。
近年特に問題となっている院内感染の防止対策として、診療器具の消毒・滅菌や治療用グローブ(手袋)の使用、スリッパ消毒に至るまで、手間、コストをおしまない姿勢を開院以来貫いてきました。
「生涯にわたる歯と口の健康づくり」が私たちの目標であり、そのために日々努力して参ります。
当医院では専門医による、矯正治療を実施しています。
インプラント治療については日本口腔外科認定医と日本補綴歯科学会の認定医にて対応しています。
診療設備
院内感染防止対策
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肝炎、エイズ、MRSAなどが医療機関で感染することがないようにすることは医療関係者の責務です。
院内感染防止の目的は患者に感染させないということが第一義です。
当医院では、機械・器具の滅菌・消毒はもちろん患者用スリッパ、治療用グローブ(手袋)にいたるまで院内環境の整備をおこない、予防ワクチンの接種、スタッフの教育など院内感染予防のシステム作りに努力しています。
受付・待合室
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医院東側にある受付・待合室の大きく開かれた窓からは、明るい光が差し込み、診療室全体にはクラシック音楽が流れています。
医院全体の床は、当院スタッフが一日に2度クリーナーをかけています。
一度使用された患者用スリッパは、カゴに集め薬液消毒の後、手洗い、乾燥し玄関の棚に並べられます。
診療スペース
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歯科医師・歯科衛生士がう蝕や歯周病の予防を基礎に据えた治療・診療体制をとっています。
医院奥へとならぶ診療チェアー8台はパーテーションや個室として仕切られプライバシーが守られる作りになっています。
各チェアーにはモニターとパソコンがあり撮影したデジタルレントゲン写真と口腔内の写真、検査結果をあわせて、現在の口腔内の状況を詳しく説明いたします。
診療に用いた器具などは消毒室に集められ、ディスポーザブルの器材は廃棄されます。それ以外の器材は小さなものまですべて、薬液に浸漬、手洗い洗浄、超音波洗浄の高圧蒸気滅菌を行い、十分な院内感染予防対策をとっています。
そのため当医院では、オートクレーブ(高圧蒸気滅菌器)6台、超音波洗浄機3台を装備し、スタッフがフル稼動で作業を行っています。
またすべての診療チェアーには口腔外バキュームも設置されており、診療中の粉塵などが拡散しないようこころがけています。
インプラント用手術室
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より安心・安全な環境で手術を行うために、インプラント用手術室が完備されています。手術用無影灯、天井設置型手術室用空気洗浄ユニット「クリーンエリアプラス」、生体モニター(心電図、酸素、血圧など)、笑気吸入鎮静器、 AEDなどが設置されています。
当院で取得している施設基準
・医療DX推進体制整備加算
医療のデジタル化を通じて質の高い医療を提供できるように、以下の体制の整備を行なっております。
・オンライン請求を行っております
・電子資格確認を利用して取得した診療情報を、診察室で閲覧・活用できる体制を有しております
・電子カルテ情報共有サービスを活用が可能な体制を整えています
・マイナンバーカードの健康保険証利用ができる体制を整えるとともに、利用推進のためのお声掛け・ポスター掲示を行っております
・電子処方箋を発行する体制の導入を検討しております
・歯科初診料の注1に規定する基準(歯初診)
歯科外来診療における院内感染防止対策に十分な体制を有し、その実践するための研修を受けた常勤歯科医師及びスタッフがおります。
・使用する歯科医療機器等について、患者ごとの交換し、唾液・血液の付着する可能性のある機器などは取り外し、専用の機器を用いた洗浄・滅菌処理を徹底する等、十分な院内感染防止対策を講じています
・感染症患者に対する診療体制を確保しています
・歯科外来診療の院内感染防止対策に関する研修を受講した常勤歯科医師を配置しています
・院内感染防止対策に関する事項を院内に掲示しています
・院内感染対策の実施状況等について、地方厚生(支)局長に報告しています
・歯科外来診療医療安全対策1(外安全1)
患者さんが安心して歯科医療を受けられるよう、医療安全対策に関する研修を受けた歯科医師及び医療安全管理者を配置しています。
安心で安全な歯科医療環境の提供を行うにつき十分な装置・器具等を整備しています。
・自動体外式除細動器(AED)
・経皮的動脈血酸素飽和度測定器(パルスオキシメーター)
・酸素(人工呼吸・酸素吸入用)
・血圧計
・救急蘇生セット
・緊急時における対応マニュアルを作成し、定期的に訓練を実施しています
・医療安全に関する問題を検討し、改善策を実施するための委員会を設置しています
・歯科外来診療感染対策加算1(外感染1)
歯科用口腔外吸引装置等にを設置するなど、歯科治療の特性に配慮した総合的な医療環境を整え、院内感染防止対策に係る研修を受けた者を配置しています。診療中の状態急変への対応を円滑に行うため、医科保険医療機関と連帯体制を整えています。
・歯科治療時医療管理料(医管)
高血圧、糖尿病などの疾患を有する患者さまの歯科治療にあたり、全身状態を管理できる体制が整備されています。緊急時の対応のため、医科の病院と連携しています。
・口腔管理体制強化加算(口管強)
厚生労働省により定められた口腔管理体制強化加算(口管強)の施設基準を満たしています。
・歯科訪問診療料の注15に規定する基準(歯訪診)
在宅で療養している患者さんへの訪問診療を行っています。
・有床義歯咀嚼機能検査(咀嚼能力)
在宅で療養している患者さんへの訪問診療を行っています。
・有床義歯咀嚼機能検査(咀嚼能力)
義歯(入れ歯)装着時の咀嚼能力、咬合圧を測定するために、咀嚼能率測定用のグルコース分析装置または歯科用咬合力計を備えています。
・歯科口腔リハビリテーション2(歯リハ2)
顎関節症の患者さんに、顎関節治療用装置を製作し、指導や訓練を行っています。
・手術用顕微鏡加算(手顕微加)
複雑な根管治療及び根管内の異物除去を行う際には、手術用顕微鏡を用いて治療を行っています。
・口腔粘膜処置(口腔粘膜)
当院では、口腔内の軟組織の切開、止血、凝固および蒸散を行うことが可能なレーザー機器を備えています。
・う蝕歯無痛的窩洞形成加算(う蝕無痛)
レーザー治療に係る専門の知識、及び3年以上の経験を有する歯科医師が在籍しており、歯科治療のためのレーザー機器を備えた医療機関で、保険治療内でレーザーを使用したむし歯治療を行っています。
・CAD/CAM冠及びCAD/CAMインレー(歯CAD)
CAD/CAM装置を用いて、金属を使用しない白い冠や詰め物を作製しています。
・歯根端切除手術の注3(根切顕微)
手術用顕微鏡を用いて歯根端切除手術を行っています。
・レーザー機器(手光機)
口腔内の軟組織の切開、止血、凝固等が可能なものとして保険適用されているレーザー機器を使用した手術を行っています。
・補綴物の維持管理(補管)
装着した冠(かぶせ物)やブリッジについて、2年間の維持管理を行っています。